『大人のための読書の全技術』書評
本書を一言で説明すると、
【みんな知らなかった!本を早く正しく読むための『技術』が書かれている本】
です。
こんな風に読書ってすれば効率がいいんだ!ということを教えてくれる内容になっています。
読書家の人が月に何十冊も本を読んでいる秘密が分かります。
『大人のための読書の全技術』感想

水泳をするのにも、バタ足のやり方を教わらないと前に進むことはできません。
それと同じで読書もやり方を知らないと、うまく本を読み進めることができないわけです。
みんな読書のやり方を知らないから読書ができない。
無理もありません。本書のような読書のやり方(読書術)なんて学校で習いませんからね。

本書は、読書のやり方(読書術)を教えてくれる本です。
実際に本書の読書術を使って読書をしてみて、読書がうまくなったことを実感しました。

本書を読んで、ぼくは読書が「宝探しゲーム」のように感じるようになりました。
(本書では宝探しとは言われていませんよw)
読書はその著者が言いたいことつまり「お宝」を探すゲームです。
本書の読書術は、1冊の本に隠されている「お宝」を探し出すやり方です。
本書は効率よくお宝を探し当てる方法を解説しています。
本書で紹介されている方法は、反則的に感じることもあるかもしれません。
でもそれでいいんです!
だって、ぼくたちには時間がないんです。
効率よくお宝を探せるほうがいいじゃないですか!
しかし、お宝は見つけるだけでは意味がありません。
自分でお宝を持ち帰って初めて自分のお宝になります。
読書でいうお宝を持ち帰るとは「自分の中に内容を吸収すること」です。
本書では、効率よくお宝を持ち帰る方法についても解説されています。
解説は以下の流れで進めていきます。
- 速読のトレーニング方法
- 速読をするためのテクニック
- 精読(内容を正しく理解する)のためのテクニック
解説は内容を厳選して紹介しているので、他の内容が気になる方はぜひ購入して読んでみてくださいね。
『大人のための読書の全技術』解説①:速読のトレーニング方法

まず、ここでいう速読とは「本をパラパラめくって5分足らずですべての内容を理解する」こととは違います。
そんな速読できる訳がありません!!
ぼくたちは天才じゃないんですから。
速読トレーニング方法
①本を読む目的を設定する
②締め切りを設定する
本を読む前にこの2つを設定してください。
具体的には、こんな感じです。
①本を読む目的を設定する
→『パートナーに本の内容を説明する』
②締切を設定する
→『次の日曜日』
組み合わせて、
『日曜日にパートナーに本の内容を説明する』
こうなります。
人に説明するには、内容を正しく理解する必要があります。
それに内容を整理することも必要です。
そのため、集中して読書ができるようになります。
結果、速読につながっていきます。
実は、ぼくが今ブログに書いているのも、内容を整理するためにやっています。
この2点を意識して読書をするようにしてください。
締切と目的があるだけで、早く読めるようになります。
でも、それだけじゃどうやって読めばいいか分かりませんよね。
次に速読のテクニックをお伝えします。
『大人のための読書の全技術』解説②:速読のテクニック
まずはじめに、あなたの正しい読書のイメージを捨ててください。
読書は始めから読み始めて、順番に読まないといけない。
そう思っていませんか?
このように読んでみてください。
①本を買ったらすぐさばく
②キーワードをピックアップする
③結論から先に読む
①本を買ったらすぐさばく

本をさばくとは、本はどういった流れでどこに何が書かれているかをざっくり見ていくことをいいます。
表紙や帯、目次を読んで本の流れをイメージします。
あらかじめ、本をさばいておくと、本の内容がすっと入ってくるようになります。
宝探しのマップの全体を見てみるイメージですね。
②キーワードをピックアップする

タイトルや目次から、この本のキーワードを探します。
そして、目次をよく読んでどこに著者が一番言いたいことが書いてあるかを探します。
お宝がどこに眠っていそうか、あたりを付けておくわけです。
③結論から先に読む

どこにお宝が眠っているかのあたりを付けたところから先に読んでいきます。
1章から読む必要はありません。
1章や2章は導入、3章や4章は著者が一番言いたいこと、終章には結論。
こういった構成の本が多いです。
あたりを付けた箇所はおそらく3章、4章、終章あたりに多くなっているはずです。
そこから先に読んでいくわけです。
結論が分かれば、早く読むことができます。
あぁ、ここはこういうことを言いたいんだ!っていうのがわかるのである程度飛ばし読みができるわけです。
- タイトル(タイトルにはキーワードが書かれていることが多い)
- はじめに(著者が言いたいことが書かれていることが多い→キーワードを見つけやすい)
- おわりに(はじめにと同様に言いたいことが書かれていることが多い→キーワードを見つけやすい)
- 目次(キーワードを探しながら、どこにお宝が眠っていそうか探す)
- 大事だとあたりを付けた箇所
著者ははじめに本の袖を読むのもいいと言われていますね。
袖とはこの箇所のことです。
『大人のための読書の全技術』解説③:精読のためのテクニック

いくら早く読めるようになっても、内容が理解できていなければ意味がありません。
ここでも読書のイメージを捨ててください。
本にはいっぱい書き込んでいい!
読書は内容を自分に吸収することが一番の目的です。
キレイに読み終わってイマイチ内容を覚えていないぐらいなら、いっぱい書き込んで内容を理解するほうがいいに決まってませんか?
著者は本自体を読書ノートにしてしまおうとすら言っているんです!
三色ボールペンを使って本に書き込む具体的な方法
本書では具体的にその方法を教えてくれています。
赤青緑の三色ボールペンを使います。
赤:めっちゃ大事なところ
青:まぁまぁ大事なところ
緑:おもしろい!と思ったところ
このように、本に線を引いていきます。緑だけは丸をつけると著者は言われています。
ちなみに、どの色で書き込みかはそこまで気にしなくていいです。
全部赤でもいいですよ!
三色ボールペンで書き込むことが目的となってはいけませんのでw
このように書き込むことで、本のどこに重要なことが書かれているかわかりやすくなります。
そうなればいつでも必要な情報を取り出せるわけですね。
学生時代、教科書には線を引いていましたよね?
そんな感覚で本にも線を引いていったらいいと思います。
『大人のための読書の全技術』まとめ
<読書のイメージを捨てる>
- 本は最初から読まなくていい。
- 本はいっぱい汚していい。
本を読む順は、以下の通り。
タイトル→帯→はじめに→おわりに→目次→重要だと思う本文
三色ボールペンで以下のように書き込み
赤:めっちゃ大事
青:まぁまぁ大事
緑:おもしろい!
- いつまでに読むかを決めると早く読める。
- 誰かに説明しようと思うと、正しく理解できる。
こんな読書術があるとは知りませんでした。
多くの読書家の人たちはこんな方法で月に何冊も本を読んでいたわけですね。
普通に読んでたんじゃ、月に数十冊も読むなんて無理ですからね。
ぼくもこの読書術を使って2日で1冊読むことができるようになりました。
ぜひ一度この読書術お試しください。
めちゃくちゃおすすめです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上、ミニマリストころっけ(@minimalCoro)でした。